長野高専映像制作部には義務として認識されている仕事がたくさんあります。長野高専の文化祭である工嶺祭のDVD作成、吹奏楽部の定期演奏会DVD作成、行事でのプロジェクター投影など、活動報告を見れば、普通の部活じゃないんだな、ということを感じ取っていただけると思います。
義務的な仕事があるということは、必要とされている反面、仕事を遂行できなかった時は存在価値が無くなってしまうということでもあります。映像制作部はその義務感によって動かされているところが大きく、春休み直前に工嶺祭DVDを完成させて販売できたり、20世紀から続いてきたこの部活を廃部の危機から救う原動力になったりしたのは間違いありません。
しかし、義務感と締切によって動く映像編集会社のような状態は、決して健全とはいえません。なぜなら、映像制作部の“制作”が意味することは“edit”ではなく“create”だからです。映像制作部の義務を背負い込んで、つらいつらいと言いながら ただ 編集していては、いつまでたってもクリエイティブな映像は作れません。まして、ビデオカメラも編集ソフトも身近になった昨今、カット編集くらいは、根気さえあれば誰でもできるようになりました。
では、映像制作部のメリットとは何でしょう? 一番は、機材と環境の充実さです。そして、義務的な仕事があるということもメリットかもしれません。義務的な仕事に束縛されて技術力を磨き、仕事の無い時はプロ仕様の機材を使っておもしろい作品を作ったり、部室でまったりした時間を過ごす。映像編集の根気と時間さえ確保できれば、映像制作部はすごく自由な部活なのです。
4月 | 入学式撮影 |
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新入生歓迎会で映像出力 | |
7月 | 吹奏楽部の定期演奏会撮影 |
7月~10月 | 定期演奏会の映像編集 10月の体育の日をめどに納品 |
10月 | 工嶺祭撮影・映像出力支援 |
10月~2月 | 工嶺祭の映像編集 完了次第販売 |
2月 | 五年生を送る会で映像出力 |
3月 | 卒業式撮影・映像出力 |